技術(工法)紹介
受け継がれる技術
機械のオーバーホールをメインに始まった弊社は、部品の制作、追加工など修理に必要な技術を新しい世代へ引き継いで参りました。
その技術の中でも現在技術者が減少しつつある加工技術で、きさげ加工があります。
加工機械の精度が上がってきたり、高精度の機械部品の出現によりきさげ加工の需要も減少傾向にあるとも言えます。
様々な技術の進歩を遂げてきた今でも、きさげ加工の技術が必要とされるのは機械加工では得られない制度を追求出来るからです。
今後も弊社は昔からの技術、そして新しい技術も取り入れそのノウハウを次の世代へ継承させていきます。
きさげ加工
きさげ加工とは、刃先が鈍角な鑿(これ自体をキサゲと呼ぶことも)を使用し、機械加工では得られない平面の精度出しや、加工機のテーブル、コラムなど摺動面をきさげすることで、油溜りを作り摺動面を長持ちさせたりスムーズ動きを実現させる技術です。
キサゲ加工に使用する工具
きさげ加工に使用する鑿(のみ)またはキサゲです。
刃先は用途に応じて様々な形があります。
きさげ加工後の面
種付け定盤仕上げ面
きさげ加工により平面度を出し、細かなおうとつで摺動抵抗を減らします。